地震対策グッズと防災
地震が多いと言われる日本ですが、世界で見比べても多いということがわかります。
ソレは、日本で起きている地震が、世界中の地震の中の1割程度を占めていると言われているそうです。
地震が日本で起きる率が高いのは何故なのか?
これは、日本は、太平洋プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレート、北米プレートという4つのプレートの上に乗っていて、日本が乗っているユーラシアプレートと北米プレートの下に、フィリピン海プレートと太平洋プレートが少しずつ年に数㎝程度潜り込んでいき境目がひずんでいくため、太平洋側において地震が頻繁に起こるのです。
地震が多い日本というイメージ通りに日本で地震の発生が多いのはこの4枚のプレートが原因である場合が殆どです。
では、地震発生とメカニズムについて少しお話します。
地震はプレートが元に戻ろうとする時に起こる
プレートとは、地球の中の高温の物質が海底から外に出てきた物が冷えて、10㎞~100㎞の厚さになった物をプレートと言い、これがどんどん外に出てくるのでプレートは1年に数cmずつ動いています。
この海の底のプレートが、陸地を作っているプレートとぶつかると海のプレートの方が重くて強いので、陸地のプレートの下に入っていきます。
この現象により陸地のプレートが引きずられてプレートがどんどん曲っていくことになります。
この曲っていたプレートが限界までくると、元に戻る力が発生して地震が起こります。
これを「海洋型地震」といいます。
また、このプレートが元に戻ろうとするエネルギーがプレート同士の境目だけで発生して終わるだけでなく、プレート内部でも異変が起きて断層などができ、地震が起こります、これが「内陸型地震」といいます。
地震でよく聞くマグニチュードとは?
震度とは簡単に言うと揺れの強さのことで、マグニチュードとは地震のエネルギーの大きさのことを言います。
地震における防災対策は日ごろからの防災対策への心がけが大事です。
家庭での防災対策をしっかりに行っていれば、万が一の時も被害を少なくすることが出来ます。
日頃から、万が一地震が起きた時にはどうするかなどについて家族で話し合いながら防災対策の事を考えておくことが必要です。
地震が起きた時の為に最低限の必要な水と食料の準備
地震が起きた時に、どうして最低限の水と食料があった方がいいのか?
それは、地震災害が発生すると、道路や線路などが破壊されてしまい物資の輸送活動に大きな障害が発生します。
救援物資を運ぶトラックや電車が復旧するまでの間、数日間において交通機関が麻痺して動かせない事がある可能性があるするので、逆にいくらお金があっても食料品を買うことはできないという状況に陥る事もあるからです。
そういった場合の対処法として家族で最低3日程度は問題なく食べていける程度の食料や水を常時確保しておくことが必要になります。
3日もあれば救援物資も届いているケースも多く、水も給水車などが出動していると思います。
(非常用の食料、飲み水は賞味期限の管理を忘れずに!)
地震が起きてから慌てて準備しても間に合いませんので事前に準備しておくように心がけましょう。
なんといっても地震発生時は素早く避難する事が大事です。
食料や水などの持ち出し品の準備をしていて逃げ遅れて地震の被害にあってしまったということにならない様に気をつけてください。
地震時に食料品以外で準備していておくもの
地震がおきた場合、家族の誰かが怪我をする可能性もあります。
ソノ場合は通常は病院に行けば良いのですが、おそらく地震発生時の病院は被災者の方で満員になり自分達の治療が追いつかない場合や順番待ちで何時間も待たされる事が多いです。
最悪のケースとしては、地震によって病院自体が被害にあい患者の治療どころではない状態になっていることも考えられます。
ですから、救援活動が受けられるまでの間や軽傷の場合には自分達で応急処置が出来るように、救急医薬品を準備しておくことも必要です。
日頃からこのように、防災対策は行っておきましょう。
地震が発生したら
地震発生時の注意点についてお話します。
地震発生の直後はとにかく落ち着いて行動しよう。
地震発生した直後は転倒した家具や落下物に当たったりすることがないように机の下に隠れたり、クッション・座布団などで頭を守りましょう。
大きな地震の場合でも通常の揺れは長くても1分程度の場合が多いので、慌てて外に飛び出したりせずに落ち着いて行動しましょう。
地震発生直後から2~3日の間の行動
家族の安全と余震に注意。
いつ余震が起きて建物が倒れてくるか分からないので倒れかけている建物には近寄らないようにしましょう。
そして徒歩で避難場所に避難しましょう。
消火・救護作業の手伝い
みんなで協力して消火作業や、けが人の救護の手伝い、炊き出しなどをしましょう。
なんとかして自分達の力で乗り切る。
非常用に蓄えていた食べ物で頑張ってしのぎましょう。
地震発生4日目以降の行動
元の生活に戻れるように頑張りましょう。
余震に注意しながら、復旧に向けて頑張りましょう。
なかなか地震が発生した際には落ち着いていられないかと思いますが、焦ることなくポイントをしっかりと抑えて行動しましょう。
地震発生時の対策
地震発生~自宅編
○自宅に居る時に地震が発生した場合の行動
地震発生した直後は転倒した家具や落下物に当たったりすることがないように机の下に隠れたり、クッション・座布団などで頭を守りましょう。
大きな地震の場合でも通常の揺れは長くても1分程度の場合が多いので、慌てて外に飛び出したりせずに落ち着いて行動しましょう。
その後は、ガスの元栓を閉めたり電気のブレーカーを落として火災による二次災害を防ぎます。
万が一、火災が発生してしまった場合は消火器を使って火を消しましょう。
自分達だけでは消火しきれないと思った場合は近所の人を呼んで助けてもらたり119番通報しましょう。
火元の安全を確認したら、家から避難しますが、マンションなどに住んでいる人はエレベーターを使わず階段を利用します。
エレベータに乗って避難している最中に停電してエレベーター内に閉じ込められたりする危険があるからです。
○避難するとき
避難は歩いて、荷物は最小限で抑えましょう。
大事な貴重品は必ず身に着けるようにしてください。
歩いての避難中は警官や案内する人の指示にしたがって行動してください。
避難するときに体の不自由な人、病人などがいたら協力してあげてください。
地震発生~学校編
あなたが学生の場合は、よく読んで覚えておいてください。
もし子供さんが学生なら日頃から注意しておいてください。
地震が起きたら周囲に落下物が無いか注意し、先生の言う事を良く聞いて行動しよう。
○学校への登校途中に地震が発生した時
まず、かばん等で頭を守ります。
そして、周囲を見渡して、建物、電柱、ブロック塀があればその場から安全なところまで離れます。
歩道橋や橋の上にいる場合は、素早く落ち着いてソコから離れましょう。
○近くの安全な場所(公園・校庭)へ避難
学校が近い場合はそのまま校庭に避難して、まだ学校から距離がある時は、近くの公園や広い場所で暫く様子を見て家に引き返すか、学校へ行って先生の指示を聞きましょう。
オススメは、家に引き返すより学校へ行った方が良いかもしれません。
理由は、家に帰ると色んな所で火災が発生していたり家が倒れてきたりして逆に危険だからです。
その点学校なら連絡も取りやすく避難場所にも適しています。
○教室にいるときに地震が発生したら
急いで教室から飛び出したりしないように、まずは机の下にもぐって上から何か落ちてきても大丈夫なように頭を守りましょう。
そして地震の揺れがある程度おさまってから避難しましょう。
○廊下にいるときに地震が発生したら
廊下にいるときに地震が起こったら近くの教室に入りましょう。
とてもじゃないけど動けないくらい揺れがひどい時はガラス窓から離れてしゃがんで待機しましょう。
○階段にいるときに地震が発生したら
階段にいるときに地震が起こった場合、あわてて階段を降りたり昇ったりするのは危険なのでその場にしゃがんで待機しましょう。
○学校帰りに地震が起こったら
学校から帰っている途中に地震が起こったら、登校時と同じでまず建物や電柱に注意して近くの安全な場所に避難してください。
その後、注意して家に帰って家族と一緒に行動しましょう。
各場面によって異なりますが、その時その時で注意をする事を少しでも頭の中に入れておきましょう。
地震発生~職場編
会社は地震が発生した時には社員や来客者を守り、地震などの災害から被害を防止するために努力することが義務づけられています。
どの会社でも日頃から地震対策の事を話し合い、災害に備えましょう。
○職場の地震対策
会社のOA機器、備品の転倒を防止する。
L字金具などの転倒防止金具を使って備品の転倒防止対策をしましょう。
また、パソコン等については固定器具やバンドで固定し地震の時の落下、転倒を防止しましょう。
この様な対策を行わないと、地震の時に建物に被害が無い場合でも、備品やパソコンなどの転倒により負傷したり、避難活動の邪魔になったりします。
○ガラスの飛散防止(窓ガラスや書類を入れる棚など)
会社にあるガラスにはガラス飛散防止フィルムを貼ったりして、ガラスの飛散防止対策をしましょう。
ガラスによるケガをふせいでくれるし、高い所から落下するガラスもこれによって大きい破片が下に落ちなくなります。
○停電した時の対策(非常用電源、非常用照明など)
地震に備えて懐中電灯だけではなく、発電機の準備や、非常用の電灯など非常時に必要となるものは準備しておきましょう。
職場でもこのような地震対策を行っておく必要だあるでしょう。
地震発生~屋外編
地震発生時に屋外に居た場合は、倒れやすいものには注意して近づかないようにしてください。
倒れやすいものとしてはブロック塀や自動販売機があります。
これらは下敷きになって大怪我する可能性もあるので絶対に地震の時は近寄らず離れてください。
又、看板などが落下することもありますので注意しながら避難しましょう。
○デパートやスーパーで地震がおきたら
デパートやスーパーでは買い物カゴで頭を落下物から守るようにして、商品棚やショーウィンドウから離れましょう。
避難する時は非常口にあわてて殺到しないように落ち着いて行動しましょう。
館内放送や店員の指示に従って自分勝手な行動は慎みましょう。
○電車などで地震がおきたら
電車内ではつり革や手すりをつかんで転倒しないようにして下さい。
その後電車が止まったからといって不用意に外に飛び出したりせずに駅員の指示に従ってください。
○海にいる時に地震がおきたら
海にいる時や海の近くにいる時に地震の揺れを感じ時は津波が来る可能性があります。
急いで高いところに避難するか、その場からできるだけ遠くに避難しましょう。
津波は一度だけでなく数回押し寄せてくる事がありますので、地震の後に海に行く場合は、津波警報が解除されるまで絶対に行ってはいけません。
○車の運転中に地震が発生したら
車の運転中に大きな地震が発生すると、運転中に下から突き上げられる感じになり、ハンドルを取られて運転がしにくくなります。
地震の揺れが収まるまで路肩に停める等してから安全運転に心がけましょう。
○普通の道路では
一般道で地震にあったときは、空き地や広い場所があればそこに停車させた方がいいですが、無い場合は道路の左側に車を寄せて停車しましょう。
道路の真ん中は緊急車両が通るので、道の真ん中に車を乗り捨てて避難するような事は止めてください。
○高速道路では
高速道路で地震があったときは、慌てずゆっくり減速して車を道路の左側に停めます。
急ブレーキは後続車両の追突という危険があり、逆に事故の元になります。
ハザードを出してゆっくり減速しながらが安全に停車できる走行方法です。
車を停車したらラジオの交通情報などで状況を把握して警察や道路公団の人からの指示を待ちましょう。
無理に車を走らせるのは危ないです。
地震発生時の家庭
家具転等防止について
地震における負傷原因を調べると、避難する際に転倒した家具類に躓いて転倒したり、家具が倒れたときに割れた食器やガラスでけがをするなど、多くの人が家具の転倒・落下が原因で怪我をしているそうです。
そして実際に家具の転倒対策をしている人は少ない様で、中には家具転等防止の方法や対策が分からないからという人もいるそうです。
家具の転倒・落下防止対策は、地震の時の負傷防止対策として重要です。
ぜひ自宅で実践しましょう。
家具の転倒防止器具の種類
家具の転倒防止器具で一般的な物は下記のような物があります。
これ以外にも地震対策商品や家具転倒防止グッズはたくさんあります。
これは非常に大切なことです。
必ず転倒防止策を心がけておきましょう。
L型金具
家具と壁をネジで固定する金具。
ベルト、チェーンで固定するタイプ。
家具と壁をネジで固定した金具をベルト、チェーン、ワイヤー、などで結んだタイプ。
つっぱり棒タイプ
ネジ止めはしないで、家具と天井の隙間に設置する棒状のタイプ。
粘着マット
粘着性のあるゲル状のマットを家具の底と床面を接着して転倒を防止する器具。
家具の転倒防止器具のポイント
家具の転倒防止器具の効果の高い使い方は主に下の2つです。
・壁に直接ネジで固定する器具
・2個以上の器具を同時に使用する
ネジ止めしない転倒防止器具でも、家具の2箇所を固定すると、一個で使用するときよりも効果があります。
ですから家具転倒防止器具の取り付け方法として効果的なのは家具をネジで直接固定した方が一番効果がありますが、様々な理由で壁に穴を開けれない、家具に穴を開けたくない人は2個以上のグッズを使用して転倒防止の効果を高めていきましょう。
家具類を倒れにくくする裏技
棚やタンスなどは、重い物を下の方に入れて、重心を低くする。
二段重ねの家具は、上下を平型金具などで固定して地震の揺れでずれたりしないようにする。
柱、壁にネジで固定する時は、木ネジを使用しL型金具などで家具の上部を固定する。
ピアノやオルガンは、移動防止器具を脚に装着する。
食器棚や窓のガラスが飛散しないようにしておく。
ガラスには、ガラス飛散防止フィルムを張る。
ガラス製品や電灯が転倒・落下しないようにしておく。
タンスなどの高いところに物を置かない。
食器棚のガラス製品(ビン類など)が、地震で転倒したり床にすべり出したりしないよう防止枠を設置する。
開き扉の家具は、掛金などを使って地震の揺れでも扉が開かないようにする。
たったコレだけのことですが、気をつけて実践しておくだけでも大きく違います。
津波から身を守る
地震発生時の震度が3以上だと思った時や、たとえ弱い地震でも長い間ゆっくりとした揺れがあった時は、すぐに海岸から離れ、高い場所へ避難しましょう。
とにかくその場から離れることが津波から身を守る事になります。
津波の避難施設があるときは、避難する建物・高台・避難場所へ急いで移動して下さい。
津波は繰り返し何回もくるので、津波警報、津波注意報が解除されるまで海岸・河川に近づかないようにしましょう。
津波の威力
津波の威力は船を陸地まで動かせるパワーを持っています。
又、大津波の場合は沿岸部の家屋まで流されてしまい一瞬にして街が無くなってしまうという事もありました。
もし人間が津波にのみこまれたら、ひとたまりもありません。
津波が起こる仕組み
海の底から浅いところで地震が発生すると断層の運動によって海底が変形して上下左右に揺れます。
この海底の変形のせいで海面も上下に揺れてその揺れが波になって広がっていきます。
ちょうど石を水面に落とした感じに似ています、この波が「津波」です。
ちなみに地震のせいで起こった津波は「地震津波」といいます。
津波は他にも火山の噴火などによっても起こります。
津波のスピードはどれ位?
津波のスピードは水深が深いところは速く、時速700キロメートル以上で波の力が伝わっていきますが、海岸に近づくにつれてそのスピードは遅くなっていきます。
ですが海岸近くの津波のスピードでも、一秒に10メートル位の速さなので人間が走るよりも速い事になります。
津波には十分注意して津波警報が解除されるまでは海岸には行かないようにしましょう。
ホント一瞬で飲み込まれてしまいます。