家族葬の需要について
私は両親が亡くなっており、2人とも家族葬でした。
母の場合は突然だった事や何もわからず急いで葬儀をしなくてはという気持ちだったことや、親戚くらいしか来ないだろうという考えから家族葬を選択しました。
父は途中から入院生活が続いてましたし生まれた場所も県外でした。
晩年において父の知人や友人とのお付き合いも少なかった関係もあります。
又、母が先に亡くなっており、親しい人が誰なのか等もわからなかったこともあって家族葬にしました。
ここ近年では孤独死なども社会問題として問題視されており、通常の葬儀から家族葬が行なわれる事も多くなったと聞きます。
そんな家族葬について、私の経験から色んな事をお伝えします。
家族葬のマナー
家族葬のマナーとはどんなものが挙げられるでしょうか。
葬儀やお通夜というのは、マナーというのはとても大事だと思います。
実際に家族葬に出席すると決まってからではなく、あらかじめ家族葬の知識を知っておくというのも立派なマナーです。
家族葬と一般的な葬儀との大きな違いは、弔問に訪れる参列者がいないという点です。
その分参列者への対応や気遣いといった事が必要ないという点もあります。
家族葬になると決まった時点で、参列のお断りを案内でおくる事がマナーだと思います。
同時にお供えものや香典、弔問などの辞退の旨をお伝えするというのも家族葬のマナーです。
家族葬の案内状で知らせを受け取った人にも、葬儀や家族葬のマナーというのは必要になってきます。
ご家族だけで故人をお見送りするというのが家族葬なので、ご家族の意向を充分に理解したうえで、香典やお供え物の辞退の案内に従って行動をする事が家族葬のマナーといえます。
一方で弔電ですが、弔電はお通夜や葬儀に日程などの都合により、どうしても出席できない場合の代用となるものです。
弔電を打って故人への哀悼の意を表すためにあるのですが、家族葬への弔電というのは一般的な葬儀とどのような違いがあるかわからないという人もいるでしょう。
家族葬の場合は家族のみで葬儀を済ませるため、もちろん参列はできないです。
香典やお供え物、弔問といったものも辞退しているので、弔電を送っていいものなのかと疑問に思うはずです。
でも弔電というのは家族葬でも送る事ができるので、参列することができない家族葬でも弔電を打って故人への哀悼の意を表す事が出来ます。
家族葬の弔電は、お通夜の当日か告別式が始まるまでに届くようにするのが理想です。
また家族葬の弔電は喪主宛てに送るのですが、ご自宅や葬儀場に送るのが一般的です。
家族葬の葬儀
まずは家族葬の準備です。
家族葬をすると決まった時点で、いろんな準備をしなければいけまえせん。
特にそれが家族葬が未経験で初めてというのなら更に準備は大変になりそうですが、家族葬は家族で葬儀の進め方を決められるという点もあります。
まず家族葬の準備には、葬儀社を決めることが大事です。
ただ、先に親が亡くなってしまい、どこにお願いしたらいいのかもわからない事があります。
まさに私がそうだったのですが、葬儀社を何社か回ってみるのもいいかもしれません。
できるだけ信頼できる葬儀社を選ぶのが重要です。
ただ経験からいうと、亡くなった方が危篤状態で何日も経過してのであればいいですが、突然の場合はそんな時間はありません。
また家族葬の場合は案内状というのは葬儀を行った後に送る事になりますので、準備としては電話での案内という形が殆どです。
家族葬が決まった時点で、参列をお断りするのが大事です。
家族葬と密葬
家族葬と密葬ってどんな違いがあるかご存じですか?
家族葬は弔問に訪れる参列者がいなくて、家族や親族のみで葬儀を行うというものです。
一般的な葬儀しか経験のない方は、あまり馴染みがないかもしれません。
実は密葬というのは基本的には家族葬と同じような意味なのですが、後日改めて本葬というのを行う場合に事前に行うのが密葬というような違いがあります。
故人の生前からの自分の意思で密葬や家族葬を希望していたことにより、家族やきわめて親しい親族だけで行う密葬や家族葬というのが利用される事もあるようです。
一般的な葬儀とは違い、家族葬や密葬には参列者が訪れない分、参列者への対応や気遣いというのが少なくなり精神的には負担も少なくなります。
又、葬儀の規模が小さくなるため、一般的な葬儀に比べて家族葬や密葬は費用があまりかからないはずです。
家族葬と密葬を選ぶ方には様々な理由があると思いますが、どちらも家族だけで故人とのお別れができる特長を持っています。
家族葬の費用
家族葬の費用というのはどれくらいかかると思いますか?
家族葬というのは家族のみで葬儀を進めていくものであり、一般的な葬儀との大きな違いは参列者をお断りする事です。
よって葬儀自体の規模はもちろん小さいため、家族葬の費用は一般的な葬儀とは違ってきます。
基本的に家族葬の費用というのは葬儀社によっても違うと思いますが、大体の家族葬の費用というのを前もって知っておいた方が費用を抑える事が出来ます。
では、家族葬の費用とはどのような部分に発生するかご存じですか?
主にお花や祭壇、人件費というものを葬儀社に支払う事になります。
他には火葬場まで送る際の車によっても金額が違います。
家族葬を行う目的というのはそのご家庭によって様々だと思いますが、費用の面も家族葬を行う理由の一つという家庭も少なくないと思います。
家族葬を行う時には大体の費用を決めておくといいです。
家族葬の葬儀社選びについて
家族葬の葬儀社はどんな基準で決めるのがいいでしょうか。
家族葬を行うと決めた時点でまず行わなければいけないのは、葬儀社の選定です。
葬儀社によって、家族葬がどんな葬儀になるのか決まるといっても過言ではありません。
それだけ家族葬を行うにあたって葬儀社というのは大事なものです。
家族葬をすると決まった時点で、経験もなく何からとりかかればいいかわかる人なんていないと思います。
少なからず不安な気持ちになっている状態で、頼れるのは葬儀社です。
家族葬の葬儀社を選ぶ基準として、家族葬について親身に相談にのってくれたりアドバイスをしてくれる葬儀社を重視しましょう。
その際、葬儀社だけではなく担当者によって違いがありますので担当者の人柄などを見て判断しましょう。
家族葬の費用や家族葬の進め方、家族葬の準備といった遺族の不安な点を、しっかりとサポートしてくれる葬儀社であり担当者なら安心して家族葬を任せる事ができます。
私の母が亡くなった時にお願いした葬儀社の担当の方が素晴らしい方でした。
多くの費用をかけて盛大にやる場合もあるでしょうが、亡くなった人や残された遺族の事を考えた時に、出来るだけ費用を抑えた葬儀があってもいいのではないかという考えの方でした。
あくまで故人を思う気持ちだと言われてました。
家族葬の人気
そもそも家族葬とはどんな目的や理由があって行う事になるのでしょうか。
故人が生前から、あまり大きな葬儀にして欲しくないという希望があったケースも少なからずあるようです。
私が思うのは、家族葬の人気は精神的な部分が大きいという理由です。
家族葬の場合は参列者が出席しないため、一般的な葬儀のように沢山の参列者への気遣いや対応というのが少なくなります。
家族葬の人気はそういった精神的な負担が少ないという理由があるのかもしれません。
また費用などの面でも家族葬の人気の秘密があるのかもしれません。
参列者がいない事により葬儀の規模も小さく、それゆえに費用も抑えられます。
ひっそりと家族だけで故人との最後の別れをかみしめるためには、家族葬というのが一番いい状況を作ってくれるのも家族葬の人気につながっています。