今回の記事では
元金融機関の私だからこそお伝えできる
銀行融資の流れと
法人や個人事業主や個人による審査の条件と
判断基準について
ご紹介したいと思います。
色んなサイトで書かれている内容は
「こうだろうなぁ」
っていう憶測や想像の世界だと思ってください。
現実は、そこで働いている
銀行員しか知りません。
「元金融機関で働いていたからこそ」
という事を念頭に置いて
この先を読み進めて頂ければ幸いです。
銀行に融資をお願いする時
銀行に融資をお願いするときって
どんな時でしょうか?
1つは、お金が足りなくて
一時的に資金を必要としている場合です。
もう1つは何かモノを買ったり
設備投資をする場合の借入です。
個人の場合だと、お金に苦労している場合と
家や車を買ったり子供が進学や結婚するときの
資金になります。
会社に置き換えると
仕入れ資金や従業員の賞与の支払い資金等が
一時的に不足している場合と、
新たに設備投資する場合の資金です。
個人にしても企業にしても
銀行が融資をすると決める判断材料は
「返せるかどうか」です。
その「返せるかどうか」は、
人物的な評価や数字的な評価だったり
資金使途(使い道)であったり様々です。
個人への融資
今の銀行は保証会社を付けて融資するケースが多く、
融資の可否の判断は保証会社が行っていると言っても
過言ではありません。
保証会社の保証さえあれば、
その融資に万が一の事があっても
保証会社から回収が出来るからです。
銀行も損失を出すわけにはいかないので
仕方ない事かもしれませんが、
そのせいで銀行員の審査能力が
劣化してしまっているかもしれませんね。
個人融資の条件は
クレジットカードの入会審査のところで述べた事と
大きく変わりはありません。
つまり、
収入や勤続年数や今の借入総額や過去の返済履歴などが
重要という事です。
今は殆どの方が携帯電話を持っていると思いますが、
携帯電話の利用料金に関しても
返済履歴として見られることもあるそうなので
毎月の支払いは確実に行いましょう。
スマホを分割で購入した場合は尚更です。
口座振替に間に合わなくても
翌月の中旬にコンビニで払える用紙がくるからいいや~って
安易にそれを繰り返すと
肝心な時に思わぬ落とし穴にはまってしまう事に
なるかもしれませんので気を付けてください。
事業性の融資
事業性の融資に関しては、
法人であれば決算書であり
個人事業者であれば確定申告書が重要です。
又、それらの書類は
3年から5年の間で見られると
思っていてください。
毎年のように売り上げも利益も減っている場合は、
その原因を聞かれます。
前にお伝えした通り、
売上高だけの指標ではありません。
一般的には営業利益や経常利益が重要と言われていますが、
他に注視される項目は
「役員報酬」と「減価償却費」です。
利益が少ない原因として
代表者が役員報酬をもらい過ぎていた場合は、
その報酬を適正な金額まで減らす事で
利益に還元されます。
減価償却費は費用として計上はされますが、
実際にお金が出ていったわけではありません。
次に、資金使途と返済原資です。
いわゆる借りたお金の使い道と、
どうやって返済するかです。
設備投資の場合だと、
その設備に投資する事でどのような利益を得られるか?
単純に、「社長だから高級車に乗りたい」ではなく
「高級車に乗ることでこんなメリットがあり、
これくらいは売上に貢献できる」というモノが
必要になってきます。
これらの数字的な根拠に加えて、
担保を必要とするケースも多いです。
万が一、借入金の返済が出来ない場合は
ソノ担保物件を処分してお金に変えて返済します
って事です。
ただ銀行も担保物件の処分に関しては
想定内の金額で売却できるという保証もありませんので、
実際は形だけという場合もあるかもしれませんね。
よく、「家を担保に!」とか「工場を担保に!」って
聞くこともあると思いますが、
銀行側からすればそれくらいの気持ちでって意味にしか
受け取ることは出来ないと思います。
他にもおすすめの記事がたくさんあるので、そちらもぜひ読んでみてください!
⇒ ATM手数料と振込手数料だけで比較した得する銀行とオススメの銀行
銀行融資の流れと審査の条件や判断基準まとめ
いかがでしたか?
銀行融資の流れについて
そして融資の審査における
判断基準についてもお伝えしました。
まだまだ伝えきれていないことが
山ほどありますが、
機会があれば追加の情報として
お話しますね。
それでは以上で
銀行融資の流れと審査の条件や判断基準についての
まとめを終わります。